高村爽

つながる雨
なんだか謎に包まれていた、お話でした。
でも、引きつけられるように読んでしまったのは、その文章力の高さ所以か。
綺麗な文章に加え、「雨」と「飴」というワード。
それをかけているかもしれないし、そうでないかもしれませんが、私はその2つがこのお話の中でとても重要に感じました。
そこを考えて作られている作品なら、とてもレベルが高いな、と。

出てくる彼女と彼に名前がないのに、もとから私の中にいたように、するすると頭の中に入ってきました。
雨が降ったことによってつながった2人は、これまた飴によって触れ合った。
何の気なしにそんなことをするわけがない。
それがあったことで、2人の関係はただの隣人ではなくなるのか、どうなのか。

読み終わった後、余韻に浸れて甘い気持ちになれる作品でした。
素敵な作品ありがとうございました。