君想―キミソウ―

作者ナツ

彼と少年、女性と彼女。繋がってないようで繋がっていた縺れた糸。この先には、誰がいるの?




「変な人。」


そう彼は笑う。



「似ているね。」


そう懐かしそうな目をする彼女。





縺れ絡まる糸は、苦しみしか、呼ばないの。




「あなたが、悲しいと、俺も悲しい。」


「もう一度。そう思うごとに怖くなる。」


「あなたに出会えたのは、奇跡なのかな?」


「幸せ。あなたが隣にいるだけで、幸せなの。」



彼らの物語が始まる。