「皆来てくれてありがとう、愛してるよ」
その言葉を最後に❝配信終了❞の文字をスマホに滑らせる。
小さく息を吐いてぐっと伸びをする。
気の抜けた声を最後に枕に顔をうずめる。
そしてゴロンと横になっては「あーあー」と声を出した。
その声は低く部屋の中に響いては壁に吸い込まれた。
ぶるっと身震いをして外に目を向けるとチラホラと窓越しにちらつく雪が見えた。
「そりゃ寒いわけだ」
そう呟く人物は重い腰をあげるとタバコに手を伸ばす。
カチッというライターの音に小さく照らされる部屋。
真っ暗な部屋には十分な程の灯りだった。