雨のように冷たい恋

作者吐羽

どこにでもいるような大学生、安曇楓。
冷たい雨の降る夜に出会った男、雨宮蛍。
愛しいのに淋しい恋。





         「楓、好きだよ。」

          「俺じゃダメかな」

        「お願いだから戻ってきて」





       でも、他にもいるでしょ。



       何度キスしても

       何度体を重ねても

       埋まることのない

       この気持ちはなに?




      冷たい雨のように

        私の心に降り注ぐ

           あなたとの思い出