プラス

作者百夜

あの時の事を、貴方はまだ…
覚えてるのかな?

記憶から貴方が消える事はない。

私はもっと、冷酷で
貴方が知るよりも、したたかで。

そんな人間でいたかった。

私とあの子は正反対なくらい違った。


あの子は明るくて、

誰にでも優しくて。


天然なのか、天然のふりをしているのか。


ずっと好きだった。


本当は、身が焦がれるほど、

彼女に嫉妬していた。


私【だけ】の人なのに。


彼女は彼に『いかないで』と言った。


私は何も言えなかった。




それでも………





私はカッコ悪いくらいに彼が好きなんだ。