ずっと、そばにいたのに。[完]

作者春田モカ


「コウちゃんの良い所、こんなに沢山知ってるのは、この先も私しかいないんだからねっ。世間的に言ったら、コウちゃん顔しか良くないんだからね!」


「なんて恐ろしいこと言うんだお前は…」



ずっとずっと憧れ続けてきたお隣さんのコウちゃんと、ある日突然、付き合えることになりました。



…でもね、コウちゃんは、何も分かってなかったみたい。


私は気づいているのに、コウちゃんは何も分かってなかったみたい。



でもね、もういいんだよ、コウちゃん。もう、大丈夫だよ。




「おかえり、コウちゃん」


マメ、ごめんな。


ずっと、そばにいたのに。





イラスト:はるこさん