この世で一番不幸なのは自分だと思っていた。
こんな広い世界で、
私だけがこんな思いをしているのだと。
だけどこんなに広いから、
それぞれにいろんなことがあって
私以上に悲しんでいる人も苦しんでいる人も
いるんだって事を知るには
私の世界はあまりに狭すぎた。
自分の周りに見えない大きな塀を作って、
いつだって自分を守ってきた。
そうすることでしか、
自分を保っていることができなかったから。