とある学校に特殊体質の2人の男女が居た。
男の名は武藤俊(むとうすぐる)
高校2年の17歳。
よく言っても自分本意。
悪く言えば自己中。
究極の俺様男で自分に落ちない女は居ないと思っているし、女は皆自分のものだと確信している。
いろんなことをそつなくこなし誰も彼が人前で怒る所は見たことがないと言う。
いつも笑顔を称えるその表情は誰にも読めない。
毎日女の子を侍らす自他共に認める王子様だった。
そして女の名前は相原なずな。
高校3年の18歳。
才色兼備の生徒会長。
漆黒の髪が肩口で揺れるたびになぜか花が舞う様に見えると人は言う。
名前とは正反対に自己主張をハッキリし手厳しい意見を他人にぶつけたりもする。
故についたあだ名は女王様。
男女見境なく魅了する存在であった。
そんな2人、実は稀にみるフェロモン体質だったのだ。
080822
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