無色透明

作者遥海


はじまりは一つの物語。



酷く無色でどこまでも透明な君は


どれだけ見つめてみても、つかめない。



ねえ、どうしてそんな透明でいられるの?



無色な君の、本当はどれ?




染まらない君の、

わたしは、色になりたいんだ。