僕等は脇役だったんです。

作者楓華

大好きだった幼なじみにフラれた、人気者な真希と涼。実は計算で人気者に成り上がった2人は、協力して大好きな幼なじみを奪い返すことを誓う…『結局僕等は脇役だった』

学校1の美少女な私と


学校1のモテ男なアイツが




同時に大好きな幼なじみにフラれた時







「…契約成立だな」




「…体の関係は持たないよ?」






人気者の皮を剥ぎ取り、


素顔を見せ合った私達は


お互い大嫌いにも関わらず






噂に踊らされるまま"恋人"になった







「お前みたいな計算高い女、俺は嫌いなんだよ」




「私もアンタみたいな爽やかっぽく見せているヤツ大っ嫌い」








全ては


付き合い始めた幼なじみを、



奪い返すため。








「…里奈のことが、ずっと…今でも好きなんだよ」




「私には、圭しかいないんだって…!!」







人気者の立場にいる私達は



影ながらいつも努力しているのに






1番大切なものに気付けずに、



人の幸せを…また奪おうとする。








僕等はどうあがいたって

恋愛小説で嫌われる


邪魔者だった






……ねえ、そうなんでしょ?