一人の女の子と一人の男の子が居ました。
二人は将来を約束した仲でした。
女の子はスクスクと成長し、気付けば誰からも愛される、美しい女性になりました。
一方、男の子の方はと言うと、自分の世界を大切にし過ぎて、世間からズレている男性になりました。
そんな正反対な二人の共通点と言えるのは、頭の良さと、読書好きな所でした。
「キヨタ!今日こそはデートするわよ!」
「またか…俺は、いかない。」
「なんで!?
私たち、カレカノじゃない!」
「カレカノ?ふっ」
「何その鼻で笑う感じ!
ってか、何、カレカノじゃ不満!?
許婚って言うべきなの!?」
「いやそもそも…」
「めんどくさいわね!
早く用意しなさいよ!」
「……………はぁ」
そんな二人の日常。