ゆず

美しいはじまり――…
かっこいい先輩。

どんな美少女にだって興味なくて…

まさに女の子の憧れの存在!


だけど、そんなクールな先輩が
なんとも愛おしく描かれてありました。


そして何より主人公が可愛らしい!
最初はコミカルに、
でも最後はしっとりと…

流れる季節のように
文体も美しくゆったりと変化をとげて

まるで吸い込まれていくような感覚でした。


最後の線香花火には、夏の終わりを感じさせつつ、

恋のはじまりをも予感させる。

なんて洒落た終わりなのだろうと思わず唸ってしまいます。


散り菊の後に、恋の花が咲いていく…

詩的センスも含んだ、綺麗で美しい物語でした。

素敵な短編をありがとうございました★