誤差丸
僕らが生きるゲンジツ
いわゆる「笑い」「オチ」のようなものは皆無ですが、
そんなものはこの作品に必要ありません。
読めば、必ず突き刺さります。
この作品では、それぞれのニンゲンが生きる
タイクツでショーモナイ「毎日」が、淡々と綴られていきます。
そこに救いはありません。
甘い希望もありません。
タイクツを塗り潰してくれるような歓喜さえも、存在しません。
なぜなら、
この世に「希望」や「救い」なんていう慰めは存在しないからです。
争いやいがみ合いを終わらせられない、
原子力に頼ることも止められない、
そんな出来ないことだらけのニンゲンは、今日も地べたを這いつくばって生きる他ない。
一頁完結の連作ということで、これからの更新も楽しみです。