先生だから、何だって言うんだよ。

作者藤井 みこと



「好きだよ、実佳ちゃん」


「勿論、私も好きよ?」




あなたは「好き」という言葉で

いとも簡単に俺を傷付ける。




*゜




「好きだって言ってよ。

柊 愁星が生徒じゃなく、男として」



「ダメよ、だって私はーー」




お願いだよ、実佳ちゃん。



俺が好きだと言って。


俺が必要だと言って。





生徒としてじゃなくて

男として、見てよ。