ありふれた果実

作者チャンマン

口に広がる甘くて酸っぱい味と、目の前に映る光景に痛く嫌らしいと思う情が脳内でごちゃ混ぜになっていた。

 そしてそれは、どちらともありふれた感覚でしかなかった。