恋愛マテリアル【完】

作者すりーぷ

本気で愛した人のことは、簡単には消えてなくならないよ

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「俺さ、本当は最初から知ってたんだよ。深雪は陽太先輩が1番好きだって。寝言で名前を呼んだあの時から」


「………」


「でも俺は別に1番じゃなくてよかったんだよ。二股だってわかってたし、2番でも3番でも深雪のそばにいれればそれでよかったっ。年下でも、ガキでも、セフレでもなんでもっ…」


「っ」



これを恋だと認めたくなかった。



この気持ちを許してくれたのは、たった1人の幼馴染だった。







「…深雪さんにも伝えるよ、葵の優しいとこ」












その優しさに、俺はずっと救われてたんだ。



ずっと、ずっと――。