その女は美しい。その美しさのせいで、族は滅びゆく。
その女は美しい。
数多の族が彼女を欲しがる。
ただし、手に入れた族は必ず滅びる。
傾国のお姫様。
「うわ、噂以上の人ですね!化け物並みの美しさっす。」
「私を開放して…」
「逃がしてやると、思ったのか?」
「この世界じゃ甘えは許されねえ。染まってけ。キツイぞ。」
腐った街で、彼らは出会う。
そして恋に落ちて、お互いを知ってく。