滅びの女神【完】

作者ベア

その女は美しい。その美しさのせいで、族は滅びゆく。


その女は美しい。



数多の族が彼女を欲しがる。



ただし、手に入れた族は必ず滅びる。



傾国のお姫様。



「うわ、噂以上の人ですね!化け物並みの美しさっす。」



「私を開放して…」



「逃がしてやると、思ったのか?」



「この世界じゃ甘えは許されねえ。染まってけ。キツイぞ。」






腐った街で、彼らは出会う。



そして恋に落ちて、お互いを知ってく。