NOEL

甘く、切なく、愛しく、そして官能
恋人同士ではない、名前で呼び合うこともない。けど、身体は重ねる。それは2人だけの、放課後の秘密。

という設定にあっという間に引き込まれて、更新されるたびにいつも楽しく読ませて頂きました。


特にKの恋人であるユリに関係がバレた? という辺りから、本当にページをめくる手が止まらず、終始ハラハラしていました。


また、エロい内容の裏に、ユリの自傷行為や家庭環境などのダークな部分もあり、「他人の支え」や「依存」について考えさせられもしました。

心が不安定が故に手放さない、放っておけない。だから周りを巻き込んで悪い方向へいってしまう。



けれどラストで、ユリも前をかろうじて前を向けて、そしてKとIが結ばれ、ようやく名前で呼びあえる関係になれた事、とても嬉しくなりました。

最後まであえて2人の名前を、決して出さない演出には驚きと尊敬です。


KとIが結ばれたことにより高木はどんな反応をするんだろう? 2人はどんな付き合いをしていくんだろう? とまだまだ妄想も膨らみます(笑)


完結お疲れ様でした。次回作も期待しています。