ZAK
狂気
主人公の父親が壊れていくように見える演出は、非常に雰囲気が出ていて、読者に恐怖を与えてくれます。
食卓に並ぶ料理は、一般的な日本人から見れば確かにゲテモノです。
こうしたものが出されれば、主人公のような反応は普通だと思います。
おそらく父親は、まず主人公と母親に嫌がらせをした後、殺すつもりだったのでしょう。
そうした面も恐怖の演出に一役買っています。
あと、作者様は本音のレビューを期待しているようなので、率直な意見を言わせてもらうと、
不必要な設定がいくつかあると思います。
新しく出来た主人公の彼氏。全く出番がないので、無理に作らなくてもよいと感じました。
急に男口調になった光恵。その原因を描かないならば、この光恵は出さなくてもよいかと思います。
短くまとめようとしてまとめきれなかった、そんな印象を受けました。
それらを差し引いても、全体的に読みやすい文章でした。
ちょっとホラーの小話を読みたいという方には良いと思います。