黒猫の助け方

作者ててお

何にも囚われず自由な彼女
彼女の事を知るたび、それが上辺だけだと分かる
──助けを求める猫
差し伸べた手は確かに届いた










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彼女はいつも人形のような綺麗な顔でボーッと空を見つめてた








自由で、何にも囚われていないようなそんな彼女に見惚れて








でも彼女を知れば知るほどに








僕は彼女を表面的にしか見ていなかったことを知る








本当の彼女は








助けを求める無力な猫だった