あんたは、
雨の中でヘタリ込むあたしに
傘を差し出した。
「使え」
『要らない!』
「要らねぇんなら捨てろ」
『は?』
悪魔から逃げたあたしが
出会ったのは、
闇を抱えたお人よしで馬鹿な
暴走族だった。
「何時まで付いてくる」
『あんたが傘を受け取るまで』
「…はあ」
ね、知ってる?
あたし、あんたに救われたんだ。
暴走族 佰麗ービャクレイー
×
逃走女
「礼は?」
『誰が言うかッ』
シリアスでラブでコメディー!?
『助けてよッ』
「俺が守ってやる」