魔法使いは悪魔に恋をした。

作者城崎ハナ

その闇に濡れた漆黒の瞳に、私は一体どう映っているんだろう。
「俺しか見えないようにしてやる。」
妖艶で美しすぎる危険な悪魔に私は全てを捧げよう。

魔法があたりまえの世界。




千年に1人という、呪われた魔力を持つ少女が


誕生した今。




世界が荒れる時は近づく。





「馬鹿なんだからいい加減学んだら?


 あぁ、学べないから馬鹿なのか。」




微笑む悪魔は毒を吐く。




「おいで。


 お仕置きが必要だね?


 まったくもう。


 

 優愛が俺しか見えないようにしてあげる。」




妖艶な悪魔は甘く囁く。







どうか、悪魔に心を奪われぬよう。