ピピピピッピピピピッ
「うーん、、」
私はぐーっと伸びをする
「はあ。朝だぁー!」
いつもは目覚ましがなっても起きられないのだが、
今日は違う。今日は高校の入学式なのだ。
今までにないくらいのスピードで支度をする。
「スカート折ったほうがいーのかな、靴下の長さどうしよー、やっぱ変えようかな」
昨日一時間かけて準備をしたが、
いざその時になるとやっぱり迷ってしまう。
「うん、やっぱりこのほうがいい!完璧!!」
結局スカートを折り、靴下は短いのにした。
別に高校デビューな訳ではない。
ただ、せっかくなら可愛くなりたいだけだ。
「おかーさーん!行ってきます!」
大声で叫んだ。
「あら、ちょっと忘れ物!今日からお弁当でしょ」
母が慌てて声をかける。
「あ!そーだった、給食じゃないんだった」
「もう、ほんとーに慌しい。忘れ物ないわね?」
「うん!今度こそ大丈夫!行ってきまーす!」
そう言い、今度こそ家をあとにした。
「咲希ももう高校生なのね、早いわ。」
家では母がそうつぶやいていた。