どうか、ご主人様をよろしく

僕は神様にお願いした。

どうか少しの間だけでもいいから、僕を人間にして下さいと。

そしてご主人様と恋をさせてくださいと。

神様は僕に100日だけ時間をくれた。

この100日の間だけ僕を人間の姿に変えてくれた。

神様は言った。

『この100日の間にご主人様に正体がバレたら魔法は解けてあなたは死んでしまいます。

もし100日の間正体がバレずにご主人様の心を虜にできたらその体はあなたにあげます』

目を覚ますと僕は人間になっていた。

鏡に映る僕は、ご主人様がずっと好きだった男の姿に変わっていた。