人間(ヒト)は私の顔を覗き込んでは、
「吸い込まれそうな碧ね。」という。
そんなとき、
私は鼻先を ツンッ と、上げてうっすらと目を閉じる。
「やだー。かわいぃー。」
なんて、嘘っぱちな事をいけしゃあしゃあと、鼻にかかった盛りの付いた雌みたいな声でいう。
「あら、イヤな子。」
相手はそう思っている。
口に出さなくってもわかるし、中にはご丁寧に声にだす者もいる。
どうせ、この人たちの目当ては、ヒロに決まってる。
どうして、ヒロはいつもこんなバカな雌ばっかり拾ってくるんだろう。
ヒロには私がいるのに。。。