芙佳

男がどうしようもなさすぎて、泣ける。
くそがっ。このくそあま。ばばあ。悪態を吐く、唾も吐きまくる、どうしようもない酔っぱらいが主人公。

嫌悪感を抱きつつ、男の行く末を見届けたい気持ちに後押しされ、どんどんページをめくってしまいました。
そして、あまりのどうしようもなさに、泣けてきます。

どの国のいつの時代も、俺みたいな酔っぱらいはいくらでも存在するだろ?

ただそれだけのコトだ。

自分を卑下する男の冷静さが、やるせない。

彼の言う通り、どうしようもない酔っぱらいは世界中に実在している、

だけどそれは全て彼ら自身の罪なのだろうか?

そんな彼らにも、救いの手を差し述べてくれる者がいることを、願います。

なんて他人事だから言えることで、私ならどうするだろうかと、考えさせられる作品でもありました。