りんご飴

作者椿姫

甘いりんご飴。


鳴り響く太鼓の音。


提灯のあかり。



綺麗で目がくらんだ。


忘れられない。




「あざみ」



君が私の名前を呼ぶ声。


君に抱きしめられた瞬間、すべてがフェードアウトした。


君の香り、体温、幸福感…。






忘れたくない―――。