いつもはけだるげで、だけど時たま見せる瞳の中は情欲に塗れて。ニヤリ、嗤って、俺色に染まってみない?と、狼になった君は私に甘く、吐気のするような言葉で、そう囁いた
私の隣の席には
いつもけだるそうな田中くん
「…え、ちょっと私何されてんの」
彼は何事にもけだるげで
「…押し倒されてんの」
だけどソウイウ行為では狼になるようで
「何にも染まってないコを俺色に染めるって
……超ゾクゾクすんね」
あぁ、けだるそうに、でも不敵に微笑む彼は
立派に狼してました。