独りの僕と魔法使い

作者季初

自殺未遂?ここはどこ?見慣れない場所で出会ったのは「魔法使い」だという男。常識の通じない世界で、僕の新しい人生が始まった。

僕は、悪い子だから…




誰にも愛してもらえない。





独りなのは…とても寂しくて、




凍えてしまいそうなくらい寒くて暗い。





(そんなことない、俺がいるから)





背中合わせ、心の中で誰かが言った。





けれどもう、耐えられないんだ…




悪いけど、終わらせてもいいかな……。





目を瞑り、力を抜くと、




体は重力に従っていった………。