緑茶

雨に濡れた服の香り
塗れた制服の匂いを感じるような、雨を通し一貫性のある物語でした。

文章としては「会話文」とその他の改行がされていなかったり、重複表現があったり多少読みにくい所もありますが、情景を丁寧に伝えようとする筆者さんの意図が伝わってきます。

中学生にしてはマセた恋愛してるなァと感心する一方、誰でも抱いた事のある憧れや、それが恋に変わる瞬間が色鮮やかに描かれています。

登場人物のキャラクターがしっかりしていて、生き生きとしています。

私は先に本編“腐ったリンゴたち”を拝読していますが、そこでなんとなく描かれる背景がこのサイドストーリーで明らかになり、更にわくわくしております。

青春の甘酸っぱさを感じられるので、是非本編・番外とも多くの方の目にふれるといいなと思います☆