幼なじみのユキとナオト。
とても楽しい日々が次々過ぎていった。
そんな、日々も突然終わりを迎えた。
失うのはあっという間だった。
あなたはここで止まっちゃだめ。

『今でもあなたを愛してます…』


あたしはベンチに座り星空を見上げた。


いつもと変わらず綺麗な星空。


『愛してるって、面と向かって言えたらなぁー』


ベンチから芝生に転がり、再び空をみた。


『ナオ、いつ来るんだろ。』


あたしはここにいるよ。


でも、早く来てなんて言わないよ。


ゆっくり来なよ。


体を起こして街を見る。


『街の明かりが星みたいだなぁー』


この灯りのひとつひとつに物語がある。


そして、ひとりひとりに物語がある。


そうあたしにも。


そんなあたしの物語。