流星

祝☆完結
物語は、主人公・涼子が最愛の夫を亡くすところから始まります。
ここから予想外の逆転劇が・・・。

「死ぬ気になれば何だってできる」と開き直った涼子は、不可能だと思われた夢の数々を実現していきます。
「別世界」の人たち、カンナさんやカズトとの出会い。
暗く沈んでいた世界が、輝いていきました。

しかし・・・。
「いい年して・・・」と友人知人の忠告。
義母の「不謹慎だ」との非難。
「寂しいんだろ?」とセクハラ。
成功に対する妬みからHP炎上・・・。
これらは全て、他人事じゃありませんでした。

三十過ぎの未亡人という主人公の設定は、携帯小説界では異色です。
ですが全く違和感なく、最後まで結末が読めなかったのもあり、考えさせられながら今日まで読み続けてきました。

カズトも涼子を振り回しているようでいて、逆に涼子によって徐々に変わっていくのが感じられました。

ロスタイム3年だったはずの涼子の人生が、終了の笛なしにこれからも続いていけそうで一安心です。
天国は「あの世」だけじゃないことが証明できましたし。
もう一人じゃないですしね。