拝啓 大好きな君へ

作者mu-mu

『拝啓 大好きな君へ』
あの日封じ込めた、想いを全て綴ろうと思う。届くことは無いとわかってはいるけれど。
わたしが願うたった一つの望みは、貴方の幸せです。

この物語は、わたしの忘れられない恋の物語。


この物語を読む貴方の隣には、大切な誰かがいますか?

その大切な人は、友達?家族?それとも恋人?



大切な人がいるのであれば、どうかこの物語を読んで…わかってほしい。





この世界で、…大きな大きな世界で



大切な誰かが、そばにいてくれること。



大切だと思える相手に出会えたということ。



それが、どれほど幸せで、どれほどの奇跡なのかということを。










『拝啓 大好きな君へ』




私の、大切な大切な…ある人へと宛てたこの手紙。

きっと永遠に届くことはない。

…嗚呼。わたしは本当に弱いね。

ほら、君のことを考えただけで、こんなに涙が溢れ出る。







もう一度、逢いたい。





そう思ってしまう、わたしは、誰よりも弱虫で…誰よりも卑怯な人間です。