「締めて」
「…エロいね」
「うるさいよ」
豹は嘘をつかない。
ただ、少しだけ狂った愛を私に注ぐだけ。

そんな私も、豹に狂った愛を注ぐだけ。






1人は嫌い。



だけど人はもっと嫌い。




私を傷つけるから。




だから、傷つけられる前に、私が傷つければいいんでしょう?





「ダルい」



「お前もな。」






夜に出会った彼は、私に手を伸ばした。