流星

なくしたものの大きさ
私もサッカー観戦が好きですので、この作品は相手役の男の子がサッカー選手って設定な事もあり、いっそう興味深く読ませていただきました。

 しかも「赤と黒のユニフォーム」・・・自分が応援している地元チームがちらっと言及されているので、かなり嬉しかったです。

 実際、挫折もなく自らのサッカー人生を全うできるのは、ほんの一握りの選手だけです。
 多くの選手は、ケガや実力不足、そしてチーム事情などで、志半ばにしてピッチを後にせざるを得ません。

 この作品の三谷くんも、そんな選手の一人でした。
 その後の人生において見せかけの成功に酔い、本当に大切なものを失ってしまったのですが・・・。
 彼が失ったものの大きさに気がつくのはいつになるのか、最後にそれが気になりました。

 短いお話ではありますが、いろいろと考えさせられる内容でした。