あの月の涯てまで【再掲】【完結】

作者きょうこ

誰もがうらやむほど幸せな日々を過ごしていた桜。優しい婚約者、温かい家族…
満月の夜一人の男が訪れるとともに桜の世界は一変する。


結末を知る者は今宵の大きな月だけ――

結末なんて知らないわ


例え不幸だったって





何も要らないよ


だから




だからお願い





雨を降らせて神様





私達の足音を消して


足跡も全部





全部消して




☆過去作品の手直し再掲載です☆