流星

アネモネの花言葉
これまた一気に読み終えてしまいました。

母一人・娘一人で仲良く暮らしてきた親子。
そこに母親の恋人=再婚相手が登場。
程なく電車内で知り合った淡い恋の相手が、義理の兄になることが判明します。
しかも家の都合により、間もなく結婚してしまう運命の・・・。

愛を貫くために、何もかも捨てて逃げ出すという方法もあります。
ですがそれで二人は幸せになったとしても、残された人たちは皆不幸になるでしょう。
もしくは周囲を欺いて、関係を続けたとしても・・・いずれ発覚しないとも限りません。
そうなれば結局、周りを苦しめたり、迷惑をかける結果になります。

それを慮り、一夜限りの関係で全てを終わらせる事に・・・。

もしも二人出会わなければ、こんな苦しい思いをせずに済んだ半面。
かけがえのない思い出を共有する事もなかったでしょう。

色違いのアネモネが持つ、二つの合言葉・・・「真実」と「儚い恋」。
それが共に作品中に十分に反映されていました。

追伸・・・
ラストの1ページ、思わず爆笑してしまいました。
美しい物語の余韻が、ある意味180度転換します(笑)