重度の潔癖症である、咲来。

「さぁ、今日も先生に見せて?」

「…うん」

放課後の保健室に先生と二人。
好き。先生。誰よりも。

いつもの放課後


私は当たり前のように保健室にいた。


「…それ以上近づかないで。汚いから。」


「?今頃なんの冗談?潔癖症治したいんだよね…?」


先生は整いすぎた顔で微笑んだ。





「っ……なんでこんなことに…」




それは何もかもも、




「潔癖症を治すためなんだから。」




そういって先生は優しく唇を重ねた。


きたない。


きたないのに。


いつの日か、


きたないと思えない自分がいた。







「先生の馬鹿。」




「はいはい。」



でも、先生は何か隠してるでしょう?


そういいたい。


…だけど、


今は言わない。


先生がどこかへいっちゃいそうだから。