れいず
ハードルを越える
短編2本からなる作品。丁寧な描写が印象的です。
最初の話は、爽やかな風景描写から始まり、主人公の希望を予感させるものです。しかし、その主人公に突然の不幸が襲います。突然の不幸に戸惑い、苦しむ主人公の葛藤……そして、主人公と恋人とのやりとりが丁寧に描かれ、たんぽぽを道具として効果的に使用し、綺麗に作られています。
次の話では、女の子を主人公に、純粋な彼氏とのとあるエピソードが描かれています。序盤の台詞などにうまく伏線を散りばめており、しっかりとした構成がされています。また、中学生独特の雰囲気と言いましょうか、あの、言葉にし難い様子をうまく表現しています。
ハードルを越えるという花言葉を効果的に用い、しっかりとまとめられている作品と言えるでしょう。