「お前、俺のこと好きなのか?」「プリンと同じぐらいには好きだぞ」俺が因縁をつけたのは、とんでもなく変な女だった。『馬鹿に嘘をつくと……』蒼空sideです。
「お前、桜は好きか?」
「は?桜?」
「あたしは嫌いだ。嫌な事ばかり思い出してしまう」
桜なんてとっくに散った季節に。
俺は1人の変人と出会った。
恋?
何だそれ。
惚れた?
有り得ねぇ。
俺はただ、あの変人に因縁をつけただけだ。