特等席の宇宙

作者lily

ある日、紙飛行機がきっかけで話すようになる2人。話すうちにどんどん宇宙の事を好きになっていく雫だが…。

教室の窓側の一番後ろの席。



そこはわたしの特等席でした。



ふと、窓の外をみれば青い空と屋上で同じ空を眺めてる君がいた …



「…ねぇ…なんでいつも屋上にいるの?」



「なんでだろうね〜」



「名前はなんていうの?」



「宇宙(ウチュウ)とでも言っておこうかな?」



宇宙と名乗った君はとても儚げに笑った




福島 宇宙 -Hukusima Sora-



葵衣 雫 -Aoi sizuku-



『なんの意味もない暮らしに意味を与えてくれたのは君なんだよ?



お願いだから居なくならないでよ…』