あぼかど*

間違いは正せない。
最初は苛々しました。

真由美さんが可哀想で可哀想で仕方がなかったです。

貴方に間違い電話なんてしなければ。
貴方がかけ直しなんかしなければ。

真由美さんは壊れなかったのに。


そう考えていました。


ですが、読み進めていくごとに段々と作者様の気持ちが分
かってきたような気がしました。

確かに作者様には非常識な部分があります。

ですが、真由美さんを想う気持ちだけは、
誰よりも強かったのでしょうね。


最後には涙が出ました。


貴方が殺したのは貴女の最愛の人。
貴女の最愛の人はもう居ない。


では、貴方にはなにができるでしょうか。



償いです。



真由美さんのことを受け止め、
這い上がり、負けずに生きる。

苦しくても、寂しくても、辛くても。

死にたいと思っても。

逃げずに真由美さんを想い、
前を向いて生きる。


それが貴方ができる真由美さんへの唯一の償いだと、
私は思います。


影ながら応援しています。



頑張ってください。