ある日。
少女は大雨の日に。
わざわざ、外に出かけた。
横断歩道が、青になった。
「パシャパシャ、パシャッ」
少女は立てたくもない音を立てて。
横断歩道をわたっていた。
「キキィィィィィィィ!バンッ!!」
少女は何が起こっているか、分からなかった。
「大丈夫か!?」 「どうしよう??」
「とりあえず救急車!」 「警察も!」
少女の耳から聞こえてくるのは。
こんな、助けを求める声ばかり。
(何が起こっているの・・・?私どうしちゃったんだろ?
あれ・・・よく考えたら視界が真っ暗だ・・・それに
自分の感覚がわからない・・・今、無性に眠たい・・・)