私達は静かに息をしていた。
外は雨。
開けた窓から風が入ってきてカーテンを揺らす。
片手には金魚の色をしたビー玉。
もう片手は解けないほどキツく手を握って、
薄暗い教室で
静かな教室で
私と彼は確かに息をしていた。