唯川 美雨
独創的なる世界観
生贄から引き続き、愛情という際限なく形も色も表現も多様のモノを話の主として。愛情無くしては生きられない灼然と言うラブドールの少女が迷い立ち止まり、時には自分の存在意味や価値にもぶち当たりながら様々な道しるべを得て愛情と共に成長していく様が健気であるのに凛として在って魅力的な話でした!前作生贄の3人の魂を否定することなく受け止めて、新たに咎人である3人を許容する彼女の愛情の成長の計り知れなさにはゼンの性や業も感じつつ、奥に綴の魂を感じるし。
何より惹かれるのは幻想とリアルを行き来するような世界観。
夢現な世界とキャラと最後まで貫かれる愛情の在り方と証明には読み終わるまで震わされました。更なる次回作を楽しみにしてます!