謝花 えりり
感想
コンテスト参加作品と
いう事ですので、それを踏まえての感想です。
コンテストのテーマに
『胸が張り裂けるほど切ない恋』と
あるのでもう少し切なさや悲しみ苦しみを
強調した方がいいかと思います。
恋人が亡くなった後の主人公の切り替え、
立ち直りが少し早いように感じます。
三人称でしかも早いスピードで時間(回想)が
経過してくので淡々とし過ぎてると言うか…。
緩急をつけて過去と現在を交差しながら、
とことん絶望してから徐々に再生してく様を
描いた方がよいかと思いました。
それと、見せ場や泣かせ所
がもう少しあってもいいかと思います。
声(ヴォイス)というワードが何度も
出てくるので、智人の歌を聴いて誠を
感じるとか。
それから智人の正体。
もうひとつのやり方としては読者にだけ
誠なのだとバラして、「誠に会いたい」
と絶望して泣く主人公に名乗るに名乗れない
葛藤を描くとか…
でも今の"謎のまま引っ張る"
やり方もいいと思います。
辛口失礼致しました。