NOEL

現在が幸せという、あたたかな思い
まず、第一に麻美はヒーローが欲しいと言いつつ、序盤の数ヵ所で「王子様が現れないかな」と言っていたので、どちらかに統一した方が良いでしょう。

また、全体的に場景や容姿の描写があまりに無さすぎるため、その場面の想像がしにくいです。

三人が人気者でモテるのは分かりましたが、髪型や身長、服装などの説明を少しでも加えるとより中身の濃い小説になるかと思います。

しかし、それらとは真逆で、心理描写はたくさん入っていたので、キャラの目線で話を追えて、物語の舞台がとても身近に感じられました。

更に、翼、麻美、真理子、それぞれの視点で話が出来上がっているので、三人が皆、三人で居られる時間を大切に思っている事が強く伝わってきて、なんだかあたたかいキモチになれました。


全体的に会話文で話が進み、ギャグ的要素が多いのでテンポは良いように見受けられました


一方で、抑揚がない場面展開の(ノリが良いシーンが続きすぎている)ため、少し飽きちゃう危険性も否定できません。

もう少し読者の目線で考え、ひとつひとつを丁寧に書くととても良い作品になるでしょう。