刈り取る者

名言が生まれる作品
まず言いたいのは、ギャグセンスの高さに感服致しました。

可愛い子
  大きくなったら
     ただの馬鹿

「将先輩は、蘭子姉と闘う気なのかな?」
「ある意味……闘う…のかな?」

「お前……子・丑・寅・卯・ライオン・巳とか語感最悪じゃんかっ!」

など、所々に現れる名言には大層笑わせて貰いました。


十二支と龍を知る小説として、大変素晴らしくて。調べていく過程も、とても苦労なされたのだと思い、称賛したい気持ちなのですが。

ただ、ストーリーが平行線を漂っており。これを小説の物語と呼ぶには、些か疑問を抱きます。作者の説明シーンも、ありますし。

ギャグコメディーでストーリーを始めるなら、ラストは感動モノになるという、話の強弱があれば。この作品はもっと、面白いモノになるのではと思いますよ。