「最後は俺の所に帰ってくるしかないんだから」
弟だろうが他人だろうが、関係ない。
最低最悪男から逃げられない私。…ねえ、愛してる?




「そうやって、最後は俺のところに

帰ってくるしかないんだから」


恋人に振られた私にそう言って、

いたずらに笑った。




「どうして泣かなきゃいけないの」


信じた私をいとも簡単に裏切って、

知らない女の子と影を重ねた。




「すきだよ、ずっと、今でも」


そんな台詞を吐いた一時間後には、

平気な顔をしてまた違う女の子を抱く。






傍若無人、最低最悪な自己中男。


だけどそんな男から逃れられない私が、一番サイテー。