やさしいアクマくん【完】

作者麻美佳

イケメン上司、阿久津雅史。
いつも叱られてばかりのちなには
悪魔にしか思えない。
飲み会の翌日、目覚めたちなの隣にいたのは大嫌いな上司、阿久津雅史だった――

「へぇ・・・意外と」

ニヤっと笑う男の人は・・・


え?

なんで、なんであいつが???


「おい、あいつって俺のことか?

仮にも俺はおまえの上司だろうが!」


ギロリと睨まれるとちなは何も言えなくなって・・・


まさか・・・まさか・・・

大っきらいな上司、阿久津雅史と

一夜を共にしちゃったの???


・・・しちゃったぁあああ?


「うまかった。ごちそうさま。」

意味深に囁く雅史の言葉に、愕然とするちな。


えーーーーー

嘘でしょ?

誰か嘘だと言ってぇえええ?